430MHz⇔1200MHzのトランスバータの検討を続けていますが、以前より親機として使用する430MHz帯オールモードトランシーバ、IC-375の周波数のズレ(約800Hz)が気になっており調整しなおすことにしました。
調整するにあたり本体を分解する必要があります。上蓋と下蓋取り外します。上蓋を外すとヒートシンクが現れますが、内部のDDS/PLLユニットにエントリーするために、このヒートシンク部を配線を残したままどかす必要があります。この時MAINユニットに接続されているスピーカーケーブルが邪魔になるので外してしまいます。


ヒートシンクをどかすとPLLユニットが現れます。下蓋を外すとMAINユニットが現れます。
FMモードの場合三か所の調整ポイントがあります。①1st Local 周波数、②2nd Local 周波数、③2nd IF 周波数になります。
①1st Local 周波数調整
1st Localは359.5485~369.5485MHzを発振し、430MHz帯の信号を70.4515MHzの1st IFにダウンコンバートします(受信の場合)。1st LocalはPLL回路で生成されておりその基準信号がDDSで生成された5.24188MHzとなります。


DDSユニットの蓋を外し、調整および観測ポイントを確認します。観測ポイントはサービスマニュアルによるとIC4の11番ピンと指定されていますがチェックピンとなっておらずリード線を半田付けしました。詳しく考えませんでしたが代替手段があると思います。調整ポイントはDDSユニット内のトリマコンデンサ:C1です。これを調整し5.24288MHzに周波数を合わせます。
②2nd Local 周波数調整
2nd Localは70.4515MHzの1st IF信号をダウンコンバートして9.0115MHzの2nd IFに変換するための61.44MHz信号です。30.72MHzの水晶発振器出力を2逓倍して生成しています。


調整ポイントはPLLユニット後方にあるシールド蓋を外した中にあるL22です。観測ポイントはメインユニット側まで信号を送っている同軸ケーブルコネクタ:P3を外したところで測定します。
③2nd IF 周波数調整
周波数の測定、調整ポイントはMAIN基板側になります。SSB用X’talフィルタの右側にあります。


調整はFMモードの送信状態で行います。送信出力には無関係ですがパワーを絞ってダミーロード負荷にて調整します。調整時には測定ポイントの信号出力を上げるため(カウンターで測定できるよう)可変抵抗:R105を時計方向に廻し切ります(終了後もとに戻す)。測定ポイントはSWダイオード:D39のカソード側です。L19を調整し、周波数を9.0115MHzに合わせます。

最終確認で435.000MHzの送信出力信号を確認しました。
今回は周波数調整だけでしたが、様々な調整をするためにはメーカーが出しているサービスマニュアルは必須だと思います。入手はなかなか困難だと思いますが、海外サイトをじっくりと調べると入手できたりします。ここで注意が必要ですが、海外で販売されているモデルナンバーが日本と違うことがあります。IC-375のサービスマニュアル探していた時ですが、海外ではIC-475の型式で販売されていました。海外でのIC-375は日本で許可されていない220MHzのオールモードトランシーバでした。

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