以前トランスバーターに使用する高周波スイッチの検討をこちらでしましたが、その続編です。今回は1200MHzの信号を扱い、低損失が要求されるアンテナに近い部分のアンテナ切り替えリレーと送受信切り替えリレーを検討します。

対象となるリレーはSW3とSW4で、この部分の損失は受信感度(NF)の低下と送信パワーの低下に直接的に影響を与えます。
SMAコネクタが配置されたマイクロ波用同軸リレーですと1200MHz帯ではほとんどロスが無いのですが、価格も高くこの周波数にはもったいないかなとの思いで手持ちのいわゆる同軸リレーを検討してみることにしました。
■CX-220P
YASUDA DENKEN製の同軸リレーです。


基板取付用の同軸コネクタ―で、不安はあるのですがSMAコネクタを信号端子とGNDに直接はんだ付けをして測定しました。
■CX-1054
ASAHI TSUSHINKI製の同軸リレーです。


コモンポートはN型コネクタで、NC/NOポートは同軸ケーブルでI/Fする同軸リレーです。メーカーのデータシートでは1500MHzでの挿入損失は0.25dBmaxとなっています。損失が増えると思いますが測定のために同軸ケーブル先端に基板用のSMAコネクタをちょん付けしています。
■CX-530D
TOTSU(TOYO TSUSHO)製の同軸リレーです。

データシートによりますと2000MHzの挿入損失が0.25dBmaxとなっていますので、2450MHzでの使用に耐えられるのかなと思っています。
以上三種類の挿入損失を簡単にですが測定してみました。

CX-220Pは低域から0.2dB程度の損失があり、測定結果にあまり信頼性が無い結果となってしまいました。測定のために取り付けたSMAコネクタの部分に原因があると思います。1300MHzでの挿入損失が1dB弱となっていますが本来の性能はもっと良いものと思っています。
CX-1054も同軸ケーブルの先端にSMAコネクタをちょん付けの状態での測定結果です。1300MHzでの損失が0.4dB程度とデータシート値よりも悪くなっていますが、このケーブル、コネクタ処理のせいではないかと考えています。1.5GHz以上の周波数で異常に損失が増えているのはこのためではないかと思います。
CX-530Dはすべてのポートがコネクタになっており、測定上の不安はありませんでした。1300MHzでの損失は0.2dB程度となっており、データシート記載の実力が発揮されています。2.45GHzでの損失も1dB程度と低くなっており、今後に製作するかもしれない2.4GHzトランスバータ用に取っておくかもしれません。
送受信切り替え用リレーSW3にはCX-220Pを使用して、アンテナ切り替え用リレーSW4にはCX-1054を使用しようかなと考えています。

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