1200MHzのトランスバーターの送信終段アンプの検討において、1200MHzで使用できる終端型電力計、通過型電力計を備えていないため10Wを超える電力を測定できる測定系を準備する必要があります。
手持ちの部材で構成しスペクトラムアナライザで電力を測定できるようにします。スペクトラムアナライザの最大入力レベルが+30dBmなので、10W(+40dBm)を超える電力を測定するためには20dBの減衰量で10Wの電力を扱えるアッテネータがあれば簡単なのですが、持ち合わせがありません。
今回考えたのか次の測定系です。

必要な部材は、1.電力終端器、2.方向性結合器、3.アッテネータになります。
1. 電力終端器
送信出力電力(>10W)をすべて受け止めることができる終端器が絶対に必要になります。手持ちの終端抵抗と放熱版を利用し即席で作成しました。終端抵抗はRFR 50-250という型式が印刷されていますが、50Ω、250Wの抵抗器の様です。電力的には十分なのですが1200MHzに使用できるか測定してみました。


ちょっと変な特性ですが、1.2,2.4GHzで-20dBのリターンロス(S11)となっており今回の目的には使えます。
2. 方向性結合器
過去に実験に使用するために作成していた1800MHz用の方向性結合器(-12dB)がありましたので1295MHzでの結合度を測定しました。


1295MHzにおける結合度(ポート1-3間)は-13.14dBとなっています。S11は-30dBと十分あり(ポート2の終端器にほぼ依存)、送信出力電力の取り出しに使えます。
3. アッテネータ
送信アンプの出力が20W(+43dBm)以上としたとき、前述のカプラ結合度-13dBでは結合出力が+30dBmとなりこのままスペクトラムアナライザに入力するには危険です。安全のためポート3に6dB程度のアッテネータを挿入します。

1295MHzにおける挿入損失は6.54dBとなりました。
方向性結合器の結合度、-13.14dBとアッテネータ挿入損失、-6.54dBを合わせると約-19.7dBの損失となり、本測定系では100W(+50dBm)弱まで電力測定ができることになります。


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