1200MHzトランスバータ用ローカル信号分配のためのダイオードスイッチ検討

送受信ミキサに与えるローカル信号はPLL出力をデバイダにて2分配していましたが、分配損失を含め4dBの損失がありパッシブDBMをドライブするには非力な感じがありました。

ブロック図

ローカル信号の損失を減らすため分配方式から切り替え方式とするために検討を行いました。リレーを使って切り替える方法もありますが、今回はPINダイオードを使用したダイオードスイッチ方式を検討してみました。PINダイオードはHSMP-3820を使用します。

データシート

オン抵抗が0.6Ωと小さく低損失が期待できます。

回路図

Port Cがローカル信号入力部で、Vc1もしくはVc2に電圧(5V)を与えることでローカル信号がPort 1またはPort 2に切り替え出力されます。PINダイオードをオンにするために10mAの電流を流すようにしています。

当初ダイオードのアノード側は電流制限用の390Ωだけにしていたのですが、挿入損失が大きくなってしまいシリーズに270nHを追加しました。

実測値

実測した特性です。860MHzでの挿入損失が0.7dB程度となっており分配器を使用した時より3dB強の大きなローカル信号をミキサに供給できます。アイソレーションが860MHzで-12dBと良くはありませんが、今回使用する個所では影響がありません。このアイソレーションの劣化はオフ側のPINダイオードの端子間容量(0.8pFmax)によるもので、50Ω負荷時に計算上-15dBのアイソレーションになってしまいます。ダイオード(端子間容量)に並列にインダクタンスを入れ、並列共振をさせてアイソレーションを改善させる方法もありますが、今回は不要です。

このダイオードスイッチを使用して送信スプリアスの検討をしていこうと考えています。

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