使用を想定するGPアンテナは430MHzと1200MHzで使用でき、430MHzは親機へ直接接続し1200MHzはトランスバータへ接続するためのダイプレクサを検討しました。

市販のダイプレクサもあるのですが、N/M型コネクタがついており形状も大きいので自作することにしました。
3次チェビシェフLPF(fc=600MHz、Ripple:0.5dB)と3次チェビシェフHPF(fc=1000MHz、Ripple:0.5dB)を組合せ、シミュレーションしてみました。


シミュレーションのような結果が実現できれば良いのですが、その前に使用するコンデンサの耐圧がどれだけ必要なのか調べてみました。前提条件として実際の430/1200MHzの送信出力はともに10Wとして、マージンを考えてともに40W出力まで耐えられるように考えます。
430MHz側のLPFの動作状態をシミュレーションします。

40W出力時のダイプレクサ入力電圧は約130Vp-pとなります。この時の各節点の電圧、電流をシミュレーションしました。


コンデンサの電極間電圧は約110Vp-pとなります。500V耐圧のコンデンサを使うか、50V耐圧のコンデンサを複数個直列接続で使用する必要があります。二つのインダクタに流れる電流は600-700mAなので空芯インダクタで対応します。
1200MHz側のHPFの状態をシミュレーションします。

この時の各節点の電圧、電流をシミュレーションしました。


シリーズに入っている容量の電極間電圧は100V弱なので、0603サイズのチップコンデンサを二個シリーズで対応できそうです。
実測のために作った実験回路図です。

430MHzLPFのコンデンサは、40年以上前に村田製作所が取り扱っていた、高周波、高耐圧(500V)のハイQチップコンデンサ(GRM111シリーズ)を使用しました。手持ちのコンデンサは5pFと10pFなので、5pFと10pFの並列に10pFを直列接続し合成容量6pFを作りました。
1200MHzHPFのコンデンサは設計値が1.7pFなのですが、実測特性を観察しながら容量値は2.4pFの直列接続(1.2pFの合成容量)となりました。

実験基板の様子です。
430MHz側ポートと1200MHz側ポートの実測結果です。


430MHzの挿入損失が0.2dB弱、1200MHzの挿入損失が0.4dB弱とまずまずの性能だと思います。

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