送信ミキサポストアンプ検討 -MMG3H21NT1-

送信ミキサの出力ポートのリターンロスがバンド内スプリアスに影響があることが分かってきました。前回はinfineonのBGA616をミキサポストアンプとして検討しましたが、入力段に10dB近いアッテネータが必要になりもっとS11の良いアンプは無いかと検討を進めました。

freescaleのMMG3H21NT1のデータシートを見ていたら入力リターンロス(S11)が良さそうなので検討してみました。

メーカーの測定例では気にしている1720MHz(局発の二倍高調波)に対して-30dB以下の入力リターンロスが示されています。30年以上前から多用していたNEC製のMMICと比べるととんでもなく良いS11値を示しています。

Sパラメータが公開されているのでシミュレーションしてみました。

シミュレーションではS21が1300MHzで18dB強、S11が1720MHzにおいて-31dB得られています。これは期待が持てます。

実験基板を作り、実測してみました。

前回検討したBGA616と利得は約18dBとほぼ同じなのですが、飽和出力が高くなっています。気になるS11を測定してみました。

左がMMG3H21NT1単体のS11,S21測定結果です。増幅器の測定ということもありネットアナのポート2が飽和してしまうので、アンプの出力に16dBのアッテネータを挿入しています。1300MHzのS21が18dB、1720MHzのS11が-23dBとなっています。

バンド内スプリアス低減にこのS11では若干足りなそうなので、アンプ入力段に3dBのアッテネータを実装しました。その結果が右図の結果です。3dBアッテネータを挿入したので6dBのS11改善が期待できます。1720MHzにおいて-30dB以下のS11を得ることができました。

送信ミキサ出力に設置するポストアンプはこれで決まりですね。実際に測定を行った基板です。

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