送信ミキサのスプリアス除去のためこちらでBPFを検討しましたが、ミキサ出力に接続する回路の入力リターンロスがバンド内スプリアスに影響することが分かりました。そのためミキサ出力をBPFで受けるのではなく、ある程度S11が低いアンプで受けようと思い検討しました。

検討したのはinfineonのMMIC、BGA616です。このMMICは3dB帯域がDC-2.7GHzと広帯域で利得が高く、P1dBが18dBm at 2GHzと高い出力が得られます。そしてある程度のS11が得られ期待が持てます。

BGA616はSパラメータが公開されていますのでシミュレーションしてみました。


シミュレーション結果では1.3GHzにおいて利得(S21)が18dB強、1.7GHz(局発の二倍高調波)に対して-18dB程度のR.L.(S11)が得られています。シミュレーションは必要最小限の素子しか設定していないので、実際にはS11は劣化すると思います。
実験基板を製作して実測をしてみました。


入力部にはアンプ入力R.L.の改善用アッテネータを挿入できるようにしています。BGA616のVD最大値は4.5Vなので、5V動作させるときには制限用抵抗が必要になります。IDを60mAにした時のVDは約4.0Vになっていました。
実際の利得は18dB強あり、P1dBはデータシート通りに+18dBmとなっています。入力リターンロス(S11)をネットアナで測定したところ-10dB程度となっていました。入力部のPAD用パターンが影響しているのかは分かりませんが、ミキサに接続する際にR.L.改善用のアッテネータを挿入する必要がありそうです。

実験に使用した手作り基板の様子です。

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