430MHz⇔1200MHzの送受信周波数変換時に同じ周波数のローカル信号発生器を使用するため、2分配器を使用しそれぞれのミキサに局発信号を印加します。

使用した2分配器は集中定数で構成された簡易型(インピーダンス整合)分配器です。この分配器はLPFと同様の構成となるため帯域内スプリアス除去にある程度の効果が期待できます。2分配器のローカル周波数に対する分配損失は約3.5dBで、ローカル周波数の二倍の周波数に対する減衰量が35dBあります。

2分配器を挿入しないミキサのみの時の帯域内スプリアス相対値は-40dBc程度でしたので、10dB弱の効果があります。
ただし新スプリアス法の許容値:≦-53dB(当方の認識)には足りていないので更に改善が必要になります。

スプリアス対策用に3次LPFを挿入してみました。

3次LPFを挿入した時の特性ですが、帯域内スプリアス除去に効果がありませんでした。理由は全く不明です。
次にアイソレータを挿入してみました。

IF入力レベルが-10dBm以下で想定しているスプリアス許容値:≦-53dBcを満足しています。先のLPFでは効果が無かったのですがなぜアイソレータ挿入時の効果があったのかは、現状ではメカニズムが分かっていません。
実験の様子です。

親機には所持しているIC-375を使用することを想定しています。親機は10W機で1-10Wの10dB出力可変ができます。親機の出力範囲:+30~+40dBmを本構成のミキサIF入力:-20~-10dBmに対応させるとスプリアス許容値を満足できます。親機の出力を50dB減衰させて送信ミキサ入力とします。
トランスバータ使用時に親機で10W出力するのは電力の無駄ではあるのですが、430MHz帯でのQRVを想定すると親機の出力低減改造はしたくありません。
50dB減衰は抵抗ネットワークでアッテネータを構成しても良いのですが電力的にも大きなサイズの抵抗器が必要になります。中華サイトで売られている30-40dBの>10Wの固定アッテネータを挿入し、チップ抵抗によるアッテネータで調整しようと考えています。
1200MHzの送信出力は最大10W(+40dBm)を想定していますので、送信増幅部では50dB程度の利得が必要となります。異常発振に気を付けないといけませんね。


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