2010年1月17日

4台目のJR-60が我が家に

昨年、レストアする受信機が無くなり、作業も無くブログ更新も停滞していました。
昨年手持ち無沙汰でオークションで受信機を探していたら、JR-60があったので落札してしまいました。
年が明けて時間ができたので、JR-60を開梱して様子を見てみました。

First.jpg
様子は、
・電源は入る 真空管のヒーター、ダイヤル照明点燈
・メインダイヤルが動かない 糸切れか
・音が出ない
・定電圧放電管が動作していない
・つまみはすべてオリジナルだが、汚い
等々で、レストアの題材としてはうってつけです。
順次手を入れていこうと思います。

2009年8月 2日

TRIO JR-60 レストア依頼 最終

北海道の佐藤OMからレストア依頼のあったJR-60が、部品交換⇒調整と進み、レストア完了いたしました。

各部のコンデンサ交換、配線のしなおしを完了し、周波数、感度調整を行って完了です。
なぜか6mのコンバータが取りられていて、6mのANT端子(M型コネクタ)も無かったので....
6mの端子をふさいで、HF帯にM型コネクタを取り付けました。
sato_JR-60_last.jpg

各バンドの受信をチェックして、本日持ち主に里帰りさせました。

JR-60は三台レストアしましたが、良い受信機です。
手持ちの一台は手放すことは無いでしょう。

オークション出品中の通信型受信機

2009年7月27日

TRIO JR-60 レストア依頼 その5

キャリブレーション用のクリスタルが装着されていませんでしたが、本日オーナーの佐藤様より水晶片が送られてきました。
オリジナルの水晶片は、FT-243なのですが手持ちがないとのことで、HC-6Uのタイプを送っていただきました。
FT-243とHC-6Uはピンのピッチは同じなのですが、ピンの太さが異なります。
Xtal1_600.jpg Xtal2_600.jpg

ピンの太さが足りないので、リード線を巻いて半田付けしました。

Calユニットに装着して、原振とその高調波を確認できました。


装着が不安定です。何かで固定が必要ですね。

水晶振動子

2009年7月26日

TRIO JR-60 レストア依頼 その4


PCベースのオシロスコープ

今回は不良部品の交換です。
依頼主からの情報では、AVC動作の不良、Sメータの動作がおかしい。
これはAVCの時定数を決定しているコンデンサの不良がほとんどです。
0.05μFのコンデンサなのですが、交換でOKになりました。
外したコンデンサの容量をチェックしました。
JR-60_Cap_chk_600.jpg
いつもと同じ症状です。

その他同類のコンデンサをすべて交換しました。
すべてNGでした。
交換したコンデンサ類です。
JR-60_CHG_Parts_600.jpg

交換後、AF出力の歪も収まり、良好なAF出力が得られました。
あとは周波数トラッキング、感度調整ですね。

2009年7月25日

TRIO JR-60 レストア依頼 その3

各部の電圧チェックが終わって、そこそこ性能が得られてそうなので、IF(455kHz)の調整を行いました。
MIXER段の6BE6のグリッド(7番ピン)に搬送波周波数455kHz、変調周波数1kHz、変調度80%の信号を印加して、三段構成のIFTを調整しました。
信号源はHantekのDDS-3X25を用いました。
任意の周波数で、AM/FM変調がかけられるので非常に便利です。
出力信号確認は、外部スピーカーと、AM検波段(6AL5)の入力(2番ピン)での455kHz波形と、検波出力(Recording出力)をオシロで確認しました。
JR-60_IF_Tune_600.jpg
波形観測用のオシロスコープは、HantekのPCベースオシロ、DSO-5200を用いました。
455kHz波形と同時に、FFT演算を行ったスペクトラムを表示できますので、スペアナを使った時のように、容易に最大感度に調整ができます。
FFT455.jpg

IFトランスの調整は経年変化?のためか、ずれていました。
セラミックドライバを用い、IF帯の調整を完了です。
IF帯の調整は終わったのですが、AF出力のひずみが大きい。
また、AVCの動作、Sメータの動作がおかしいので、コンデンサ類の部品交換が必要のようです。
部品交換後、最終調整となる予定です。
ここまででも結構調子よく受信するようになりました。
追って続きを報告いたします。

PCベースのオシロスコープ

2009年7月24日

TRIO JR-60 レストア依頼 その2

今日も比較的早く自宅に帰れたので、JR-60のチェックを行いました。
内部の清掃と、真空管のチェックを真空管テスター、TE-15で行いました。
低周波アンプの6AQ5が若干エミ減していたので交換しました。

その後各部電圧のチェックを行いました。
JR-60_Voltage_check_600.jpg

JR-60_Voltage_check_math_600.jpg
おおむね良好の電圧値を示していたのですが、局発、BFOの安定化されているはずの電圧が妙に高いのです。
この電圧は、定電圧放電管0A2(VR-150MT)にて安定化されますが....180V近い電圧が供給されていました。
配線をチェックすると、0A2のカソード側が配線されておりませんでした。
この球はオプション設定だったのでしょうか?
カソード側を配線して放電電圧をチェックいたしました。
JR-60_Voltage_check_0A2_600.jpg
安定した150Vが供給されるようになりました。

オークション出品中の通信型受信機

2009年7月23日

TRIO JR-60 レストア依頼 その1


オークション出品中の通信型受信機

本日、仕事が早く終わったので、JR-60をチェックしました。
とは言っても、外観チェックです。
いつもなのですが、気持ちを入れるため、外観の清掃から入ります。(笑
つまみ類が汚れていたので、その清掃を。
そして内部を空けてみました。

JR-60_Sato_Inside1_600.jpg
とてもきれいな状態です。 が、6mのコンバータが無い!!
また、CAL用の水晶片がささっておりませんでした。
球はすべてきれいなので、依頼者が事前に清掃されたのかも知れません。

次にシャーシ内部の観察です。
JR-60_Sato_Bottom1_600.jpg
こちらもすっきりとして、きれいな状態です。
改造の様子も無く、オリジナルの感じです。

今週末にでもレストアします。

2009年4月18日

TRIO JR-200 通信型受信機 取り扱い説明書

JR-200のトリオ通信型受信機キット組立説明書です。
JR-200_Manual1.jpg

全18ページです。
回路図も掲載されています。
JR-200_Manual2.jpg

JR-200_Manuals.pdf"PDFファイルでアップロードしました。

2009年4月13日

TRIO JR-200 通信型受信機 Restore

TRIOブランドで販売されていた、JR-200のレストアを行いました。
久しぶりに電源を入れたのですが....ランプ、ヒーターは点灯するのですが、AF出力が出ない。
週末にRestoreをいたしました。

まずは本体の様子です。
JR-200_Front_RS.jpg

リアの様子です。シャーシに錆が出ています。
JR-200_Rear1_RS.jpg

まずはAF段からチェックしました。
いつものことなのですが、コンデンサ類がNGになっていました。
AF段のコンデンサを交換し、AF用の6AR5の第一グリッドにSGから1kHzの信号を印加し、スピーカー端子をオシロで確認したのがこれです。
JR-200_AF1_RS.jpg
上がスピーカー端子出力、下が印加波形です。
スピーカー端子には高周波成分が重畳していますが、可聴周波数ではないので無視します。
コンデンサ交換で、AF段はOKのようです。

次にDET、IFと行くのが定石なのですが、RF段の確認をしました。
アンテナ端子にSGを接続し、RF段、MIXER出力をオシロスコープで確認したのですが、C Band, D BandのMIXER出力が出ていませんでした。

RF段は動作しているようなのですが..... Local発振を疑い、局発出力をオシロスコープで確認しましたら、上記バンドで発振が不安定になっていました。

最終的には、局発コイルパックと局発用真空管、6BE6のグリッドを接続するコンデンサが未接続になっていました。
コンデンサの片側のリードが外れた状態、というか接続の形跡が無い。
発売当時からこの状態であったと思われます。
接続してやると....各バンド発振を始めました。
これは局発出力(20MHz)の波形です。
JR-200_Local_20MHz_RS.jpg

発振はうまくいったのですが、MIXER出力がおかしい.....
よくよく見ると、真空管がおかしい....
MIXERが6BE6 のはずが、6BA6 がささっている。
また、一段目のIFが6BA6 が本当なのですが、6CB6 がささっている!?
オリジナルの配線は改造されていないので、手持ちの真空管に差し替えました。
JR-200_Repair.jpg
1が交換した真空管。2が未接続だったコンデンサ、3が交換したコンデンサ類です。

AGC用のコンデンサもいつものように不良になっていましたので、交換いたしました。
青いコンデンサが交換したものです。
JR-200_Chenge_CAP.jpg

後はBFOの発振周波数の確認です。
JR-200_BFO_RS.jpg
下がSGから入力した455kHzの信号で、上がBFOの出力波形です。
ほぼゼロビートの状態にして、調整完了。

後はコイルパックの調整を行って完了です。
ローバンドの感度はものすごいものがありました。
アンテナをつけなくてもAM帯は受信できました。
高い周波数帯は、それなりに感度が落ち込んでいます。

JR-60のレストアをした後ですので、この受信機は比較的楽に終えました。
オシロスコープ、DSO-5200を手に入れたこともその助けになっています。

PCベースのオシロスコープ

気になる点は、ハイバンドの感度低下と、ハイバンドでのSメータ動作が不十分であるところです。

2009年4月12日

TRIO JR-500S 通信型受信機 動作確認

1967年3月販売開始の通信型受信機、JR-500Sの動作確認を行いました。
こんな受信機です。
JR-500S_Front_RS.jpg

◆定格:
受信周波数:3.5-4.0Mc 80mバンド
        7.0-7.3Mc  40mバンド
        14-14.35Mc 20mバンド
        21-21.45Mc 15mバンド
        28-28.5Mc  10m(A)バンド
        2805-29.1Mc 10m(B)バンド
        29.1-29.7Mc 10m(C)バンド

使用真空管: 7球+2トランジスタ
等々....

中の様子です。
JR-500S_Inside_RS.jpg

糸掛けからギアドライブに機構が変更されています。
VFO_Gear.jpg

内部配線の様子です。
JR-500S_Bottom_RS.jpg

アンテナ、スピーカーを接続し、動作させてみました。
ガンガン受信します。
メカニカルフィルターの効果で良い選択度が得られています。
この辺はハムバンドを考慮した設計です。
気になる点は、AGCの効きが甘いのか、ローバンドの受信ではRFゲインを絞ることが必要です。
これと関係するのか、Sメータの動作が不良です。
しかし、ちゃんと受信するので....レストアはいたしませんでした。

2009年4月 5日

TRIO JR-500S 通信型受信機 インストレーションマニュアル

WEBでダウンロードできるPDFファイルです。
RadioAmateur.EUの所有物のようです。
著作権等心配なのですが、サーバーにアップロードします。
問題があるようでしたらすぐに削除いたします。

JR-500_Manual1.jpg

JR-a500_Manual2.jpg
英語ですが、回路の動作説明が書かれています。

ファイルはこちらです。
Trio_JR-500_user.pdf

2009年3月27日

TRIO JR-60 リペア 最終

JR-60のレストアをやってきましたが、今回で最終回にします。
最初はうんともすんとも言わなかった受信機でしたが、受信出力が出るようになりました。
AM帯とHF帯は受信できるようになりました。

周波数トラッキングも終わり、今回はBFOの周波数調整を行いました。

Repair_BFO.jpg
上がSSGから入れた455kHzの信号で、下が本機が発振しているBFOの信号です。
ゼロビートになっています。

リペアを終えた(終了した!?)状態です。
フロントです。
Repair_Front.jpg
周波数表示パネルのシルク印刷がちょっとはがれかかっていますが、実用上問題ありません。

リア、内部状態です。
Repair_Rear.jpg
AM,HF帯のM型コネクタは装着されていません。

そしてシャーシ内の様子です。
Repair_Bottom.jpg

整備終了ですが、気になった点を.... 1. 50Mc帯は未確認
2. AF出力が小さめで、歪っぽい。歪はRFゲインを絞ると改善されるので、RF系に問題か?
3. ANL、Cal(7.050MHz)、Q-Multiは動作している。

面白い受信機ですね。
明日、持ち主に返します。
おそらくAuctionに出品されると思います。

オークション出品中の通信型受信機

2009年3月18日

TRIO JR-500S 通信型受信機 フロントパネル

以前、内部詳細として紹介していましたが.....見返してみるとフロントパネルがありませんでした(笑
JR-500Sb.jpg

ハムバンド専用となっていますが、それなりにSSBを意識した設計になっています。
こいつも若干調子が悪いので、レストアしてみようと考えています。

2009年3月15日

TRIO JR-60 リペア その4

JR-60のリペアの最終回です。
ふと疑問に思ったのですが、repair と restoreの違いは何なんでしょうか?
この機は電源を入れてヒーターの点灯はするのですが、AF出力が無いので、性能だし以前の問題でrepairとしていました。
でも、辞書を調べてもこの二つの単語の違いがわかりません。

前回のリペアその3でAF出力が出るようになったので、ここからがレストアなのか??
まあ、どうでも良いのですが.....

低周波段が終わったので、過去に紹介した一号機でレストアしたAGC(AVC)部のコンデンサをチェックしました。
AVC__cap.jpg
やはり不良になっていました。
新しい部品に交換です。
AVC__cap2.jpg
AGC動作はOKなのですが、どうも満足いく性能を出していない.... RF部、Local発振部、Mixer部、IF部と各部電圧チェックをするのですが問題はありません。
JR-60のキット組み立て説明書をもとに、手持ちのオシロ、信号発生器で調整を始めました。
最初は各バンドのローカル発振周波数の調整(トラッキング調整)です。
これが意外と曲者で.....苦労しました。
キット組み立て説明書では、信号発生器をRFの周波数として設定し、各バンドのローカル周波数を調整するのですが、この方法ですとイメージ周波数に調整してしまうという恐れが....
かく言う私もこの恐れにはまって、苦労しました。
特にハイバンドのbandDでトラッキングが取れない!!という事態に。
これには悩みました。
ここで直接ローカル発振周波数をチェックしたい!という思いのもと方法を探ったのですが、周波数カウンターを持っていないということに気づき、オシロでローカル信号の波形観測で合わせようと....ここでオシロスコープのカウンター機能があることを思い出し....はははです。
この機能を使って、ローカル周波数(トラッキング調整)をしたらすんなりと!!
いくつかのバンドでイメージ周波数に合わせていました。
かくバンド共に気持ちよくトラッキングが取れました。

これで各バンドのANT、RFのコイルキット調整ならびにIFのBPF周波数調整を行いました。
すべてまったく調整が取れていませんでした。
これでは満足に受信できません。
調整後、バンドA-Dまで受信をできるように....
バンドEの50Mc帯があるのですが、興味が無いのでここまでで終了!!

マーカー発振(7.050Mc)とBFOの確認をいたしまして、今回のRepairを終了とします。
受信帯域が狭いせいなのか、音質が若干悪いのが気になりますが、AM帯ではRF GAINを絞らなくてはならないほどの感度を得ることができました。

今回交換した部品です。
Restore_parts.jpg

2009年3月 1日

TRIO JR-60 リペア その3

今回は、発振関係のチェックを行いました。
Local発振器とBFOです。

周辺回路です。
OSC_sch.jpg

まずはLocal発振の確認から。
Local発振は、バンドことに周波数帯が異なります。
AM帯(0.55-1.6MHz)とSW1(1.6-4.8MHz)帯のLocal 発振は確認できたのですが、SW2(4.8-14.5MHz)の発振をしていませんでした。(50MHz帯も共通)
調べた結果、バンドSWの接点接触不良でした。
Local_SW.jpg

接点不良を直して、発振の確認をしました。
こちらがAM帯のLocal 波形です。
Local_AM.jpg

そしてこちらがSW2帯のLocal 発振波形です。
Local_10MHz.jpg
AM帯に比べて振幅が半分以下ですが、発振するようになりました。

このレベル差がハイバンドの感度低下の一因なのかも知れません。

そして次がBFO部です。
波形を確認したところ、SSB/CWモードで綺麗に455kHzの発振をしていました。
BFO_OSC.jpg

本機のレストアは、まだまだ続きそうです。

2009年2月28日

TRIO JR-60 リペア その2

週末になりましたので、JR-60のリペアの続きです。
前回、AF段の電圧チェックを行い、球を二本交換いたしました。

今回は信号を入力して、低周波段の動作チェックを行いました。
AFボリュームに1kHzの信号を入れ、オシロで波形チェックしました。
pepair_0228a.jpg

波形をAF増幅最終段のグリッドで観測いたしました。

そのときの波形がこれです。
waveformAF.jpg
上が入力波形で、下がグリッド入力波形です。
明らかに歪んでおり、前段(6AQ8)の動作が異常です。

一番疑わしいのが、6AQ8のカソードに入っているバイパスコンデンサ、C47です。
容量を測定したところ、23uFを示していたので、交換しました
また、C48,C49も同様に交換いたしました。

波形観測の様子です。
probing0228.jpg

AF最終段の部品もチェックいたしましたが、コンデンサがすべて不良でしたので、交換いたしました。
こちらが交換したコンデンサ達です。
chenge_cap_all.jpg

そしてこちらが交換を終わった状態のAF部です。
after0228.jpg

これでスピーカーならびにオシロスコープを接続し、出力音ならびに波形を確認したら、良好な状態となりました。

でも、全体としてはまだ動作を確認できておりません。
次に、検波段、IF段と進めていく予定です。

2009年2月22日

TRIO JR-60 リペア その1

友人宅からJR-60が我が家に来ました。
動作不良なので、入院です。

JR-60_come.jpg
我が家にあったJR-60と並べてのツーショットです(笑
上が今回入院したJR-60です。

電源は入り、各真空管のヒーターは点灯するのですがAF出力が出ません。
Sメーターもピクリともしないので、RF/IF系もおかしいようです。
長期戦になるかもしれないので、自分のための記録をしておく意味でアップします。

まず、すべての真空管を真空管テスターTE-15にかけ、チェックしました。
低周波アンプ最終段の6AQ5 がボケていたので交換しました。

そして電源を入れたのですが.....AF出力が出ません。
これは長期戦かなと認識したのは、この時点です。

定石通り(私だけか??)、ベースバンドからチェックです。
最たるベースバンドは、電源です。
各電源は正常に供給していました。
電源回路の平滑コンデンサは、40uFに対して56uFの値を示していました。
測定はテスターで行いましたが、容量の測定は測定周波数によって変わりますので、これは正常範囲と判断しました。
整流コンデンサ.jpg

次にAF段からプレート電圧のチェックを行いました。
球交換をした6AQ5 のプレート電圧は正常だったのですが、前段アンプの6AQ8 のプレート電圧が異常でした。
AF段の回路図です。
2009-02-22_204949.jpg

6AQ8 のプレート電圧が32V前後が正常なのですが、11Vしかありませんでした。
周辺回路の抵抗、コンデンサを疑ったのですがすべて正常でした。
簡易真空管テスターでは正常だった6AQ8 ですが、原因はこれしか考えられず交換しました。
するとプレート電圧は正常の値を示しました。
6AQ8_plate_V.jpg

結果的に真空管の交換二本で、CR部品の交換はありませんでした。
更にRF段に向けてチェックする予定です。
DC動作の確認後、RF動作のチェックになります。
週末だけの作業なので、まだまだ楽しめそうです。

2009年1月18日

TRIO JR-60 Restore

手持ちのJR-60が快調に働いていたのですが、AGCの動作に不満を持っていました。
強力な信号を受信すると、その後チューニングダイヤルを回してもSメーターが振れっぱなし。
強い信号から他の弱い信号を受信してもゲインが足りない等の症状でした。
AGC(AVC)をOFFにすると弱い信号も快適に受信できるのですが、強い信号の時に飽和してしまい、快適に受信できない。

重い腰を上げ、修理しました。
症状からしてAGCの時定数回路の不具合と睨んで、取り掛かりました。
まずは回路図チェック。

AGC_cap4.jpg
時定数を決めているのが、R34とC12です。
一番怪しいのがC12の不良です。

JR-60を解体して、C12を探しました。
AGC_cap1.jpg
ありました。チューブラータイプのコンデンサでした。
これをはずし、容量チェックしてみると......
AGC_cap3.jpg
容量値として10倍以上の値を示しています。
これで長い時定数のAGC動作に納得です。

手持ちのコンデンサに0.05uFが無かったので、0.033uFの物に付け替えました。
AGC_cap2.jpg
動作確認をしたら、気持ち良い動作になりました。
古いコンデンサは交換したほうが良いですね。

2009年1月12日

TRIO JR-200 通信型受信機 内部詳細

1960年代にTRIOから販売されていた通信型受信機(キット)、JR-200です。
JR200Front.jpg

7球の高一中一構成です。
受信帯域は、0.55-30Mcで、4バンドでフルカバーしています。

JR200Rear.jpg
リアはケースでカバーされておらず、内部の様子が見えます。廉価版として販売されていたのでコストダウンの一端でしょうか。

JR200Inside.jpg
シャーシ内部の様子です。
あまり腕の良い人が作ったとは思えません.......

2008年12月24日

TRIO JR-500S 通信型受信機 内部詳細

JR-500Sを引っ張り出して、内部を観察しました。
蓋をはずした内部の状態です。
JR-500S_inside.jpg
7球の構成と、1stローカルがクリスタル(HC-6U)の構成になっています。
周波数安定度が格段と向上しています。

IFフィルタが真空管用の大きなものと、トランジスタ用の小さなものが混在しています。
そして最大の特徴が、メカニカルフィルタの搭載です。
JR-500S_Mech_Fil.jpg
国際電気のメカニカルフィルタが搭載されています。
当時高嶺の花であった記憶が蘇ります。
10kHzのBand Widthのようです。

内部配線の様子です。
JR-500S_Bottom.jpg

2008年12月21日

TRIO JR-310 通信型受信機 取り扱い説明書

TRIOの通信型受信機の取り扱い説明書です。
真空管とトランジスタ、FETが使われた、ハイブリッドな受信機です。
この後の受信機はオールソリッドステート化されていきます。
マニュアルをアップロードいたしました。
JR-310_manu1.jpg

JR-310_manu2.jpg

JR-310_manu3.jpg
PDFファイルでアップロードしました。
JR-310_manual_s.pdf

2008年12月11日

TRIO 高一中二受信機 JR-60 キット組み立て説明書

JR-60はキットとして販売されおりました。
そのキットに付属していた組み立て説明書です。
JR-60_kit1.jpg

内容は、
特長、回路の説明、端子の接続、アンテナについて、ツマミの説明、.....調整の仕方等々、20ページにわたって説明されています。
JR-60_kit2.jpg

内容の一部です。
JR-60_kit3.jpg

pdfファイルにしてアップロードします。
JR-60_組み立て説明s.pdf

2008年12月 2日

USA出版の過去から現在までの短波受信機スペック雑誌

アメリカで出版されている、1942-1997年製の短波受信機の詳細を記載している雑誌です。
雑誌名は『SHORTWAVE RECEIVERS』で、ありとあらゆるメーカーの受信機が紹介されています。
EDITIONが3rdですので、結構売れている雑誌かと思います。
sw_receivers1.jpg

以前紹介したALLIEDのスピーカーのメーカーも載っています。
sw_receivers2.jpg
TRIOの受信機のようですが.....

有名なHallicraftersの受信機も、満載されています。
sw_receivers3.jpg

2008年11月30日

TRIO JR-310 受信機 詳細

JR-310を解体してみました。
フロントパネルの様子は、こちらです。
Front_R1.jpg

内部の様子です。
JR-310_Inside.jpg
一部ソリッドステート化されています。
また、IFTコイルも新旧混載しています。
PCBも使用され、真空管⇒トランジスタへの変革が伺えます。

RF Tuneのベルトが切れており、ゴムベルトで補修しています。
JR-310_Belt.jpg

先に紹介したスピーカーと並べた状態です。
JR-310_Line.jpg 同じデザインです。

ALLIED スピーカー A-2514 TRIOのOEMスピーカー

TRIOがOEM先であるALLIEDに供給していた通信機用スピーカー、A-2514です。
Front1.jpg
デザインは、当時の310シリーズにあわせてあります。

Front2.jpg

2008年11月29日

所蔵受信機の面々

引越し作業も終盤に来て、棚に受信機の一部を整理しました。
春日無線、TRIO時代の6R-4、9Rシリーズ、JRシリーズです。
ALL_Equipment4.jpg

引越しに伴い、いろいろと忘れていた物が出てきましたので、順次紹介したいと思います。

2008年11月21日

TRIO JR-500S 通信型受信機 回路図

JR-500Sの回路図です。
RF:6BZ6 MIX&Lo:6BL8 発振には水晶(固定)を使用しています。
IF二段:6BA6x2 IFTはメカニカルフィルタにグレードアップです。
等、これまでの受信機からかなり贅沢になっています。
VFOにはトランジスタを採用しています。
JR-500Sa.jpg

JR-500S_sch_a.pdf

2008年11月19日

Kenwood JR-500S 通信型受信機

Kenwoodブランドの真空管受信機です。
受信周波数は、
3.5-4.0MHz
7-7.3MHz
14-14.35MHz
21-21.45MHz
28.0-28.5MHz
28.5-29.1MHz
29.1-29.7MHz
となっています。
構成は真空管7球+2トランジスタです。

販売時期は1967年3月で、販売価格(定価)は37800円です。
JR-500S_1a.jpg

TRIO JR-310 受信機

TRIOブランドで販売された『高性能標準型SSB受信機』として謳われた受信機です。

ペアの送信機として、TX-310が同時販売されています。
VFOにトランジスタを採用し、周波数の安定化をはかっています。

受信周波数範囲は、3.5MHz~51.5MHzとなっており、当時AMが主流だった50MHz体にセンセーショナルな話題を提供しました。

構成はトランジスタ、FET、真空管の混載です。
50MHz帯のコンバータ部は半導体化され、以降のHF帯は従来の真空管にて構成されています。
JR-310_a.jpg

2008年11月14日

TRIO JR-200 通信型受信機

TRIOの7球、高一中一受信機です。
キット組み立て説明書の特徴に、『ジュニア向けオールバンド受信機』と記載されており、当時の入門機であったようです。

-特徴-
1. 540Kc~31Mcまで連続して受信できる、ジュニア向けオールバンド受信機です。
2. 大型Sメーターを使用していますので、信号の強弱が簡単にわかります。
3. 出力トランスを内蔵していますから、お手持ちのスピーカーを簡単に接続できます。
4. 付属回路として、ANL、AVC,MVC、BFOの各回路がついています。 (以上抜粋)

JR-200_1a.jpg

2008年11月 3日

内部構造 TRIO 6mコンバータ付高一中二受信機 JR-60

JR-60の内部です。

14本のMT管が整然と配置されています。

JR-60_inside_up.jpg

 

シャーシ内部はこちら

JR-60_inside_down.jpg

キットの製作だとは思うのですが、とても綺麗な配線です。

こんな配線ができる初代持ち主に感服します。

2008年11月 1日

所蔵受信機の面々

引越しを機に、所蔵している受信機(一部無線機、アクセサリ)を並べてみました。

部屋に埋もれていたものもあり、こんなにあったのかと驚いています。

ALL_Equipment1a.jpg

春日無線の時代に販売された6R-4Sから、TRIO時代の受信機、TRIOがOEMで海外ブランドで販売していたLafayetteブランドのHE-10、そしてもっとも復旧した9R-59シリーズ、JRシリーズ等々大量に出てきました。

順番に紹介していこうと思います。

2008年10月30日

回路図 TRIO 6mコンバータ付高一中二受信機 JR-60

Auctionで購入したJR-60の回路図です。

JR-60b.jpg 

JR-60.pdf

2008年10月29日

TRIO 6mコンバータ付高一中二受信機 JR-60

TRIOのALL真空管受信機の中で最高級だと思います。

SSBのプロダクト検波に対応し、6m(50MHz)のクリスタルコンバータを内蔵した受信機、JR-60です。

当時の高一中二では珍しく贅沢に14球使用しています。

JR-60.jpg

完全動作していなくても、レストアするつもりでAuctionで購入いたしましたが、動作はしています。

性能は不十分なので、時間を見てリペアしていくつもりです。