2009年9月20日

春日無線 通信型受信機9R-4シリーズ 勢揃い




9R-4シリーズ4種類のレストアが完了しました。
手放す前に4台まとめての記念撮影(?)を行いました。
サムネイルで表示しますが、今回は大き目のサイズでアップロードしています。
9R-4series_All.jpg
それぞれの筐体の色の違い、つまみ、スイッチの違いがわかると思います。

9R-4_9R-4J.jpg 9R-42_9R-42J.jpg

左の二台が、オールバンド通信型受信機の9R-4シリーズです。
9R-4と9R-4Jの表面上の違いは、9R-4JでBFOピッチ調整の追加と、トグルスイッチがスライドスイッチに変更された点です。

右の二台はアマチュアバンドを意識した設計になっており、各バンドのチューニングメモリがアマチュアバンド(3.5Mc、7Mc、14Mc)で始まるようになっています。
このため1.6Mc~3.5Mcが欠落しています。

次に紹介する機種は? 6R-4しかないかな!?

2009年9月 6日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore最終

9R-42のレストア最終回です。
RF/IF段の動作チェックならびに再調整です。

本機にはRuby Conというオイルコンが多用されており、すべて交換かなと思っていたのですが、比較的状態がよく、容量チェックしてもOKな物が多く、RF/IF段は交換いたしませんでした。
AVC用のコンデンサ(0.1μF)だけは外観がおかしくなっていたので交換しました。

部品交換も終わり、再調整へと移行しました。
まずはIF段、IFTの調整を行いました。
ミキサー段(6BE6)のグリッドに1kHz、80%変調の455kHzの信号を入力し、検波段(6AV6、オリジナルは6SQ7)のグリッドに接続したオシロスコープ波形、FFTスペクトラムで出力を確認しながら三段のIFTの調整を終えました。

調整の様子です。
9R-42_Tuning_RS.jpg


使った計測器は、変調機能の付いたDDS発振器、DDS-3X25と、FFT機能の付いた200MHzオシロスコープ、DSO-5200です。
ともにパソコンをホストとして使用し、USB接続で使用できる便利な機器です。
両方とも中国、青島にあるHantek社製のものです。
9R-42_TestEquipment_RS.jpg 9R-42_TestEquipment_Disp_RS.jpg


PCベースのオシロスコープ

IF段の調整が完了し、各バンドの周波数トラッキング調整と感度調整を行いました。
使った測定器は同じです。
アンテナ端子にAM変調を行った信号を接続して、IF出力をオシロで監視し、低周波出力をスピーカーの音で確認して行いました。

調整が一通り終わり、ケースにしまう前に内部の様子を記録しました。
9R-42_Last_Bottom_RF_RS.jpg 9R-42_Last_Bottom_AF_RS.jpg

左がRF/IF段の様子、右が検波/AF/整流部の様子です。

9R-42_Last_Bottom_Trans_RS.jpg 9R-42_Last_Insode_.jpg

左がBFO発振部、電源部と追加した低周波トランスです。右はリアからのシャーシ上部の様子です。

シャーシをケースに収めようとしたら....何か変! 収まらない!!
リアに追加したスピーカー端子が外部ケースに当って収まらない!
うっかりしていました。スピーカー端子を縦に配置しなおしました。
9R-42_Last_Rear.jpg

外部ケースの清掃と、つまみの清掃を行って完了です。
9R-42_Last_Front.jpg

これで4種類の9R-4シリーズがすべて動作、レストア完了です。
10MHz帯の中国の放送を聞くのが私の楽しみです。

2009年8月29日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore4

週末になったので、昨日届いた低周波トランスを装着することにしました。
9R-42の内部配線をチェックしていたら、おかしなことに気が付きました。
各部プレートに供給されるDC280Vラインが、フロントパネルのヘッドホン端子に接続されています。
ヘッドホンが挿されて初めて動作するようになっています。
つまり、前オーナーはヘッドホンでしか使用していなかったようです。

ここで現オーナーが、『シャーシを触るとしびれる』と言っていた一言が思い起こされました。
ヘッドホン端子のグランド側がシャー時に落ちないように多少の絶縁材(薄い紙)が挿入されていましたが、絶縁不良でリークしていたようです。
ヘッドホンの接続をオリジナルに戻し、AFアンプ(6F6)のグリッド側に配置しました。

配線を直し、AFトランスの装着をしました。
9R-42_AFT.jpg
シャーシに4.5mmの穴を開けて、シャーシ内部に装着しました。

また、スピーカー端子が必要なのでリアパネルに端子を装着しました。
9R-42_SP_terminal.jpg

今回、いくつかの配線の引きなおしと低周波段のコンデンサの交換を行いました。

そして電源を入れてみました。
各真空管のフィラメントとパイロットランプの点燈、Sメータが振れ外付けしたSPからノイズが....
動作を始めました。
各バンドそれなりに受信できています。<BR>
RF、IF段のチェック、再調整を行う予定です。

オークション出品中の通信型受信機

2009年8月28日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore3

先日ノグチトランスに注文したAFトランスが本日届きました。
明日は週末なので、トランスとスピーカー端子の装着を行い、動作チェックを行う予定です。
本日は、内部清掃と真空管チェックを行いました。
9R-42_First_Insode3_RS.jpg
各種トランス、真空管を洗いました。

そして装着されている真空管の性能チェックを行いました。
使った真空管テスターは、TE-15です。
真空管テスター

9R-42_tube_check.jpg
オリジナルと二点違っていました。
1.AFアンプの球がオリジナルの6V6から6F6に変更されていました。
 若干エミ減気味
2.検波の球が、6SQ7からMT管の6AV6に変更されていました。

他の球はオリジナルで、エミ減が確認できませんでした。

明日から本格的なレストア開始です。

2009年8月27日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore2

電源が入らないのは、リアパネルのコネクタが挿されないと電源が入らない配線になっている。
さらにAF段にプレート電圧を供給する役割も担っている低周波トランスが装着されていないので、動作しない。

この二点に問題があることが判明した9R-42です。
とは言うものの、これがオリジナルだと思います。
しかしこれだと使うのに苦労しますので、オリジナルに低周波トランスを装着することとしました。

とは言うものの、この低周波トランスの入手は現在では難しく、今回もノグチトランスにお世話になります。

昨晩ネットで注文入れたのですが、明日宅配便で入手できるとの連絡が来ました。
週末にトランスの装着と、スピーカー端子の装着をする予定です。
レストアの様子は、追って報告いたします。

アウトプットトランス

2009年8月25日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore1

先日、電源が入らないとレポートしました。
内部を開けて理解できました。

アクセサリコネクタ(リアパネル)にコネクタを挿して通電するように配線されていました。
また、低周波トランスは実装されていません。
レストアをするにあたり、トランスを入手する必要があります。

9R-42_First_Bottom_RS.jpg
きれいな配線です。
時代が古いのか、オイルコンが多用されています。
ほとんどが不良ではないかと思います。

オークション出品中の通信型受信機

2009年8月23日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機

9球の高一中二構成の、通信型受信機です。
9R-42はアマチュア無線専用ではなく、AM帯~30Mcをフルカバーしています。
9R-42はアマチュア無線用を意識して設計された受信機で、3.5Mc、7Mc、14Mcが各バンドダイヤルのトップに来るようになっています。
1.6-3.5Mc帯が受信できません。

9R-4との違いは外観からはわかりません。
ケースの色が異なります。

9R-42_First_Front_RS.jpg

上部の蓋を開けて観察した内部の様子です。

9R-42_First_Insode_RS.jpg

コンセントを挿して電源ON! まったく動作しません。
ヒーターも点灯しないので、電源の一次側から電源トランスにかけて問題がありそうですね。
週末に少しずつレストアを開始します。

オークション出品中の通信型受信機

2009年7月20日

春日無線(TRIO)、9R-4J 通信型受信機 レストア2

9R-4Jのレストア第二段です。
前回、AFトランスとコンデンサ類の交換を行って、全バンド受信できるようになったので、周波数、感度調整を行いました。

調整の前に、真空管のチェックを真空管チェッカー、TE-15で行いました。
すべての球がOKでした。
オリジナルの6BD6はすべて(三本)High-gm管の6BA6に交換されていました。
gmが約二倍の球です。

再調整の様子です。
9R-4J_Restore_600.jpg
調整にDDSオシレータを使用しました。
DDSはキットでいくつか販売されていますが、このDDSユニットはPCをコントローラとして、振幅、周波数の調節はもとより、AM/FM変調もかける事ができ、受信機の調整に重宝します。

DDS-3X25.jpg9R-4J_DDS_Window.jpg

このDDSもオークションで手に入れました。
信号発生器
中国のHantek社製のDDS-3X25という機種で、レストアに重宝しています。
周波数、感度ともにずれており、再調整で各バンド良好に受信できるようになりました。
ハイバンドはやはり感度が落ちるのですが、しょうがないですね。

レストアの終了した本機の内部の様子です。
9R-4J_Restore_Inside_600.jpg
銘板写真の追加です。
9R-4J_meiban.jpg

2009年7月19日

春日無線(TRIO)、9R-4J 通信型受信機 レストア1

9R-4Jのレストアを開始しました。
初期症状として、AF出力が出ない!

チェックすると、
1.AF増幅管、6AR5のプレート電圧が零に近い。
2.チュ-ニングダイアルを廻すと、Sメータが動く。

RF,IFは何らかの動作をしているようですが、AF段が死んでいる。
調べていくと、AFトランスが断線していて、6AR5にプレート電圧を供給していませんでした。
9R-4J_AF_Trans1_600.jpg
前オーナーが取り付けたトランスですが....
まともに動いていたとは思えません。
というのも、スピーカー出力側の端子を増設しているのですが、ターミナルの絶縁処理を間違っており、出力がすべてシャーシに落ちていました。
電源トランスの一次側を見ると、117Vに接続されていましたので、USAもしくはカナダの人が前オーナーかと思います。

AFトランスはノグチトランスにネットで注文しました。
最近では入手が容易でないトランスを扱っており、助かりました。
すぐにトランスが届き、改修作業再開です。
9R-4J_AF_Trans3_600.jpg
AFトランスの交換を行って、受信音を確認できたのですが、古い受信機特有の症状が出て....コンデンサの交換を行いました。
AVC、Sメータの動作も正常になりました。
AM帯から30Mcまでしっかりと受信できました。
次回は再調整をしてレストア完了の予定です。

アウトプットトランス

2009年6月28日

春日無線(TRIO)、9R-4 通信型受信機

9球の高一中二構成の、通信型受信機です。

最後にサフィックスのJが付く物より古い受信機です。
9R-4はアマチュア無線専用ではなく、AM帯~30Mcをフルカバーしています。

9R-4_Front_RS.jpg

フロントマスクは9R-4Jとそっくりなのですが、BFOピッチのつまみがありません。

内部の様子です。
9R-4_Inside_RS.jpg
使用されている真空管はGT管がメインですね。
9R-4Jでは整流管(5Y3 )を除いてMT管に変更になっています。

この受信機では、贅沢に電源の平滑回路にチョークトランスが使われています。
以前のオーナーの改造だと思います。
9R-4_choke_RS.jpg

シャーシ内の様子です。
9R-4_Bottom_RS.jpg

久しぶりに火を入れて見ました。
全バンド、しっかり受信できました。感動しました!!

2009年6月14日

春日無線(TRIO)、9R-4J 通信型受信機

9R-4Jは一般用のオールバンド通信型受信機です。
9R-42Jがハムバンド使用を考慮し、バンドを切り替えてもハムバンドになるように設計されていました。
このため、9R-42Jは1.5-3.5Mcが欠落していますが、今回紹介する9R-4Jはフルバンドカバーです。

周波数帯  A : 550-1600kc
        B : 1.6-4.8Mc
        C : 4.8-14.5Mc
        D : 11-30Mc

整流管を含む9球で、高一中二の構成です。

9R-4J_Front_600.jpg

9R-4J_Scale_600.jpg

9R-4J_Bottom_600.jpg

以前の持ち主が若干の改造をしているようです。
時間を見てレストアしてみようと思います。

オークション出品中の通信型受信機

2009年5月16日

春日無線(TRIO)、9R-42J 通信型受信機 Restore2

ゴールデンウィークを挟んで、しばらく停滞していました9R-42Jのレストアを再開しました。
前回、電源のケミコン交換で、結構良い性能を出していました。
高一中二の構成にしては感度が良いなという印象でした。
今回のレストアでその一端がわかりました。

前回、BFOの動作がしてないことが気になっていたので、そこからチェックしました。
BFO出力にオシロスコープを当ててみましたが、発振していませんでした。
BFOは6AV6(V6)で発振させています。
6AV6のプレート電圧をチェックしたら、0Vでした。
これでは発振しません。配線をチェックしたらB電圧のイモ半田が原因でした。
BFO回路チェックの様子です。
9R-42J_BFO_RS.jpg
B電源が接続され、動作始めました。

PCベースのオシロスコープ

各部のチェックを行おうと眺めていたところ、いろいろなところが改造されていることがわかりました。
球の変更、回路変更、追加等されていました。

変更点は、
1. AF段の球変更----6AR5⇒6AQ5
2. 検波、AF段の球変更--- 6AV6⇒6AQ8
3. BFO注入箇所の変更---検波段(V6)⇒IF段(V5)
4. 検波デバイス変更---6AV6(V6)⇒ゲルマダイオード1N60
5. IF初段球変更---6BD6⇒6BZ6
6. 低周波トランスの追加
です。

検波/AF段の球は7ピンの6AR5から9ピンの6AQ8への変更で、ソケットの付け替えならびに回路変更がされています。
6AQ8は双三極管なのですが、片側だけ使用されています。
球、ソケット変更に伴い、このようになっています。
9R-42J_V4change_RS.jpg
ソケットの変更で、穴の拡大、ねじ穴位置の変更追加がされています。

IF初段は、高利得管6BZ6になっております。

そして、スピーカーを直結できるように低周波トランスが内蔵されています。
9R-42J_AF_Trans_RS.jpg
これは使用する上で、非常に便利です。
今ではこれに使えるトランスの入手も困難です。
改造された前所有者に感謝です。

全体の改造箇所をメモしました。
9R-42J_Math_RS.jpg

各部レストアするつもりで本日挑んだのですが....あまりにも完璧に動作しているので、前所有者(改造者)の改造を尊重し、手をつけるのをやめました。
JR-60等のダブルスーパーヘテロダインに劣らないと感じる性能を出していると感じました。

次回は周波数、感度調整を行ってみようと思います。

2009年4月26日

春日無線(TRIO)、9R-42J 通信型受信機 Restore1

9R-42Jに火を入れてみると.....AF出力は出るのですが、電源ハム音がものすごい!!
この製品が出た頃、同時期に9R-4Jというのがありますが、9R-42Jはアマチュアバンドを意識した設計で、1.6-3.5Mc帯が抜けています。
フロントの様子です。
9R-42J_Front_RS2b.jpg
続いて内部、シャーシ内の様子です。
9R-42J_Insaide2_RS.jpg

9R-42J_Bottom_RS.jpg

さて、レストアをはじめるにあたって、ハム音がすごい!!←これは電源の平滑コンデンサが一番怪しい。
平滑後の波形をオシロで観測したら....
9R-42J_Ripple_RS.jpg
なんと40Vp-pものリップルがのっていました。

PCベースのオシロスコープ

AF段にこの電源が供給されていれば、ハム音も納得できます。
電源の平滑コンデンサが一番怪しいので容量をテスターでチェックしました。
低容量の指示が出ていたので交換しました。
9R-42J_Cap3_RS.jpg
右が交換前についていた電解コンデンサ。左が交換したコンデンサです。
交換後の様子です。
9R-42J_Cap4_RS.jpg

この交換を行って、受信してみると....各バンドガンガン受信できる状態になりました。
でも、Sメータの不良、AVC動作不良がありますので、更にレストアをいたします。

オークション出品中の通信型受信機

2009年4月 4日

TRIO 9R-59DS 通信型受信機 取り扱い説明書

9R-59DSの取扱説明書です。
9R-59DS1.jpg
取扱説明書のトップページが、カラーになっています。

内部のページです。
9R-59DS2.jpg
前頁で18ページくらいのマニュアルです。
回路図もついています。
9R-59DS3.jpg

PDFファイルでアップロードしました。
9R-59DSa.pdf

2009年3月29日

TRIO 9R-59DS 受信機 詳細

スタンダードな受信機と知られている、9R-59DSです。
受信帯域は、550kHz~30MHzまでをフルカバーしており、ハムバンドはバンドスプレッド対応です。

IFにはメカニカルフィルターが採用されており、選択度の向上がされています。

受信周波数範囲
    550-1600kHz
    1.6-4.8MHz
    4.8-14.5MHz
    10.5-30MHz

追加できるアクセサリーとして、
 ・低電圧放電管の追加(0A2/VR-150MT)
   VFOの安定化ができます。
 ・キャリブレーション回路(較正回路)の追加
   FT-243水晶片をを装着することで、周波数較正ができます。
   本機は装着されておらず、ON/OFF配線が削除されています。
   RF Gainボリュームを右に回しきるとONになる構成です。

フロントパネルの様子です。
9R-59DSFront.jpg
9R-59D以降、周波数読み取りがダイアル式になりました。
ハムバンド用には良いのかもしれませんが、短波放送受信には以前の直線式(?)のほうが使いやすいです。

内部の様子です。
9R-59DSInside.jpg
右奥に定電圧放電管、通称スタビロが装着されています。

そしてシャーシ内部の様子です。
9R-59DSBottom.jpg
プリント配線板(PCB)が採用されているので、以前の受信機に比べすっきりした配線になっています。

状態も良く、手を入れることなく各バンド良好に受信できました。

オークション出品中の通信型受信機