2009年9月23日

春日無線 プリセレクタ Signamax SM-1 詳細

プリセレクター、Signamaxを観察してみました。
高周波増幅段を持たない受信機の感度向上とイメージ除去に有効なアクセサリです。
Signamax_Front.jpg
3.5Mc~30Mcを3バンドでカバーしています。

Signamax_meihan.jpg Signamax_Inside.jpgのサムネール画像

銘板を見ると、カナダの輸入会社になっています。
内部はすっきりとまとまっています。
チューニング用のバリコン、二本の真空管と電源トランスが配置されています。

Signamax_Tubes.jpg Signamax_Bottom.jpg

使用されている球は6BA6 が日本です。
Westinghouse社製の真空管ですが、私は始めて見ました。カナダの会社なのでしょうか?

シャーシ内部はコイルパックが配置されています。

通信型受信機をオークションで探す

2009年8月29日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore4

週末になったので、昨日届いた低周波トランスを装着することにしました。
9R-42の内部配線をチェックしていたら、おかしなことに気が付きました。
各部プレートに供給されるDC280Vラインが、フロントパネルのヘッドホン端子に接続されています。
ヘッドホンが挿されて初めて動作するようになっています。
つまり、前オーナーはヘッドホンでしか使用していなかったようです。

ここで現オーナーが、『シャーシを触るとしびれる』と言っていた一言が思い起こされました。
ヘッドホン端子のグランド側がシャー時に落ちないように多少の絶縁材(薄い紙)が挿入されていましたが、絶縁不良でリークしていたようです。
ヘッドホンの接続をオリジナルに戻し、AFアンプ(6F6)のグリッド側に配置しました。

配線を直し、AFトランスの装着をしました。
9R-42_AFT.jpg
シャーシに4.5mmの穴を開けて、シャーシ内部に装着しました。

また、スピーカー端子が必要なのでリアパネルに端子を装着しました。
9R-42_SP_terminal.jpg

今回、いくつかの配線の引きなおしと低周波段のコンデンサの交換を行いました。

そして電源を入れてみました。
各真空管のフィラメントとパイロットランプの点燈、Sメータが振れ外付けしたSPからノイズが....
動作を始めました。
各バンドそれなりに受信できています。<BR>
RF、IF段のチェック、再調整を行う予定です。

オークション出品中の通信型受信機

2009年8月28日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore3

先日ノグチトランスに注文したAFトランスが本日届きました。
明日は週末なので、トランスとスピーカー端子の装着を行い、動作チェックを行う予定です。
本日は、内部清掃と真空管チェックを行いました。
9R-42_First_Insode3_RS.jpg
各種トランス、真空管を洗いました。

そして装着されている真空管の性能チェックを行いました。
使った真空管テスターは、TE-15です。
真空管テスター

9R-42_tube_check.jpg
オリジナルと二点違っていました。
1.AFアンプの球がオリジナルの6V6から6F6に変更されていました。
 若干エミ減気味
2.検波の球が、6SQ7からMT管の6AV6に変更されていました。

他の球はオリジナルで、エミ減が確認できませんでした。

明日から本格的なレストア開始です。

2009年8月25日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機 Restore1

先日、電源が入らないとレポートしました。
内部を開けて理解できました。

アクセサリコネクタ(リアパネル)にコネクタを挿して通電するように配線されていました。
また、低周波トランスは実装されていません。
レストアをするにあたり、トランスを入手する必要があります。

9R-42_First_Bottom_RS.jpg
きれいな配線です。
時代が古いのか、オイルコンが多用されています。
ほとんどが不良ではないかと思います。

オークション出品中の通信型受信機

2009年8月23日

春日無線(TRIO)、9R-42 通信型受信機

9球の高一中二構成の、通信型受信機です。
9R-42はアマチュア無線専用ではなく、AM帯~30Mcをフルカバーしています。
9R-42はアマチュア無線用を意識して設計された受信機で、3.5Mc、7Mc、14Mcが各バンドダイヤルのトップに来るようになっています。
1.6-3.5Mc帯が受信できません。

9R-4との違いは外観からはわかりません。
ケースの色が異なります。

9R-42_First_Front_RS.jpg

上部の蓋を開けて観察した内部の様子です。

9R-42_First_Insode_RS.jpg

コンセントを挿して電源ON! まったく動作しません。
ヒーターも点灯しないので、電源の一次側から電源トランスにかけて問題がありそうですね。
週末に少しずつレストアを開始します。

オークション出品中の通信型受信機

2009年7月20日

TRIO TX-88A 外箱

過去の機器はある程度見ることはできるのですが、当時の外箱となると滅多に見ることができません。

今回、TX-88Aの外箱が手元に来ましたので、紹介します。
TRIOブランドの、オールバンド送信機(AM/CW)です。
TX-88A_Box.jpg

オークション出品中の通信型受信機
9R‐59とTX‐88A物語―わが青春の高一中二+807シングル (Radio Classics Books)

2009年2月22日

TRIO JR-60 リペア その1

友人宅からJR-60が我が家に来ました。
動作不良なので、入院です。

JR-60_come.jpg
我が家にあったJR-60と並べてのツーショットです(笑
上が今回入院したJR-60です。

電源は入り、各真空管のヒーターは点灯するのですがAF出力が出ません。
Sメーターもピクリともしないので、RF/IF系もおかしいようです。
長期戦になるかもしれないので、自分のための記録をしておく意味でアップします。

まず、すべての真空管を真空管テスターTE-15にかけ、チェックしました。
低周波アンプ最終段の6AQ5 がボケていたので交換しました。

そして電源を入れたのですが.....AF出力が出ません。
これは長期戦かなと認識したのは、この時点です。

定石通り(私だけか??)、ベースバンドからチェックです。
最たるベースバンドは、電源です。
各電源は正常に供給していました。
電源回路の平滑コンデンサは、40uFに対して56uFの値を示していました。
測定はテスターで行いましたが、容量の測定は測定周波数によって変わりますので、これは正常範囲と判断しました。
整流コンデンサ.jpg

次にAF段からプレート電圧のチェックを行いました。
球交換をした6AQ5 のプレート電圧は正常だったのですが、前段アンプの6AQ8 のプレート電圧が異常でした。
AF段の回路図です。
2009-02-22_204949.jpg

6AQ8 のプレート電圧が32V前後が正常なのですが、11Vしかありませんでした。
周辺回路の抵抗、コンデンサを疑ったのですがすべて正常でした。
簡易真空管テスターでは正常だった6AQ8 ですが、原因はこれしか考えられず交換しました。
するとプレート電圧は正常の値を示しました。
6AQ8_plate_V.jpg

結果的に真空管の交換二本で、CR部品の交換はありませんでした。
更にRF段に向けてチェックする予定です。
DC動作の確認後、RF動作のチェックになります。
週末だけの作業なので、まだまだ楽しめそうです。

2008年12月24日

TRIO JR-500S 通信型受信機 内部詳細

JR-500Sを引っ張り出して、内部を観察しました。
蓋をはずした内部の状態です。
JR-500S_inside.jpg
7球の構成と、1stローカルがクリスタル(HC-6U)の構成になっています。
周波数安定度が格段と向上しています。

IFフィルタが真空管用の大きなものと、トランジスタ用の小さなものが混在しています。
そして最大の特徴が、メカニカルフィルタの搭載です。
JR-500S_Mech_Fil.jpg
国際電気のメカニカルフィルタが搭載されています。
当時高嶺の花であった記憶が蘇ります。
10kHzのBand Widthのようです。

内部配線の様子です。
JR-500S_Bottom.jpg

2008年12月23日

Hallicrafters 1936年製 通信型受信機 S14 Sky Chief その2

Hallicraftersの受信機、S14 Sky Chiefを引っ張り出し、動作させようと試みました。
フロントの状態です。
SKY-CHIEF2_1.jpg

内部の状態を確認しました。
SKY-CHIEF2_Inside.jpg
ST管6本、IFT、電源トランスがコンパクトにまとめられています。

チューニングダイアルのベルトが切断していました。
SKY-CHIEF2_Wheel.jpg

破断していたゴムベルトです。
SKY-CHIEF2_Ring.jpg
パッキンに使用するOリングに似たものでした。
長さを測ったら26cmありましたので、1inchのゴムベルトだと思います。

火を入れて動作をさせてみました。
フロントパネルの照明と、マジックアイが点灯いたしました。
SKY-CHIEF2_Dial.jpg
このダイアルはHallicraftersの特長でもあります。
とても70年以上前の製品であることを想像できない、しっかりとしたつくりです。ギアをうまく使ったバーニアダイアルになっています。
前述したように、ベルトが切れていますので、内部ホイールを直接指でまわして受信してみました。
Band1でAM中波放送、NHK、FEN等しっかりと受信できました。
またBand2で日本短波もしっかりと。
最近TRIOの受信機をいくつか受信チェックしましたが、一番製造が古いこのS14が一番良い音で受信しているように感じます。
ザワザワ間が無く、放送を長時間聞いていても疲れない感じです。
この時代の受信機にしては珍しく(?)トーンコントロールがついているということにも、音質に対するこだわりを感じます。

リアパネルの状態です。
SKY-CHIEF2_Rear.jpg
スピーカーが内蔵されていますので、アンテナ端子のみです。

オークション出品中の通信型受信機

2008年12月 5日

Hallicrafters 1936年製 通信型受信機 S14 Sky Chief

1936年からHallicraftersで製造されたモデル、S14 Sky Chiefです。
構成はマジックアイを含め7球で、高一中一のスーパーヘテロダイン方式です。
SKY-CHIEF_1.jpg

3バンドを受信でき、
Band1:540-1700kc
Band2:1.68-5.45Mc
Band3:5.3-18Mc
となっています。
BFO内蔵ですが、モードはAM/CWとなっています。当時SSBが無かったのでしょうね。

周波数ダイヤルが特徴的です。
SKY-CHIEF_5.jpg

内部の状態です。
ST管が所狭しと配置されています。
SKY-CHIEF_6.jpg

RF増幅:6D6
周波数変換:6A7
IF/BFO:6F7
DET/AF:75
AF PO:6B5
マジックアイ:6G5
整流(全波):80

春日無線が通信型受信機を作る20年も前の製品です。
見るからに完成度が高そうです。
当時の日本はUSAに比べて技術的に20年のハンディーがあったということでしょうか。

2008年12月 4日

春日無線 9R-4J 紹介記事

春日無線がTRIOブランドで販売していた9R-4Jの紹介記事です。
9R-4J_paper.jpg

当時春日無線にお勤めの横山様(JA1SR OM)の執筆です。

興味深いのが余白の記事で、ラインフィルターの製作が紹介されています。
当時デジタル機器が存在しなかったので、対象は洗濯機等のモーター機器だったと想像しますが、現在、電子機器がほとんどデジタル化され、機器の基準クロック等の混入が問題となっており、現在でも有効な対策手段と思います。
古い真空管受信機で楽しむときに、必需品とも思えます。

pdfファイルでアップロードします。
9R-4J_paper_s.pdf

2008年11月30日

ナショナル ST管6球 0V1 2Band 受信機 AX-530

1954年販売開始の、ナショナル製6球シングルスーパーラジオ、AX-530です。
既に50年以上経っている受信機です。
Front.jpg
受信バンドはAM帯とSW帯です。

Main_Dial.jpg
AM帯とSW帯のチューニングです。
今となっては懐かしいマジックアイが搭載されています。

Vernia_dial.jpg
こちらはSW帯受信用のバーニアダイアルです。
当時のラジオとしては珍しく微調整機構が搭載されています。

Insaide.jpg
受信機内部です。
ST管が整然と配置されています。
この時代以降にトランスレスが出てきましたが、このラジオはしっかりと電源回路にトランスを採用しています。

Spec.jpg
内部にスペック表が貼り付けられています。

Sch.jpg
また回路図も裏蓋に貼り付けられています。

Rear.jpg
背面の状態です。

Tubes.jpg
使用されている真空管達です。
すべてST管です。
Conv. : 6W-C5
IF : UZ-6D6
DET : 6Z-DH3A
AF PO : UZ4Z
RECT : KX-80BK
Magic Eye : 6E5
の構成です。

ロケーションの悪いところで受信をチェックしたところ、AM帯でニッポン放送が受信できました。

2008年11月24日

TRIOブランド オッシロスコープ CO-50

春日無線がTRIOブランドで1950年代から販売していた真空管オッシロスコープ、CO-50です。

CO-50_1b.jpg
50mmのCRTを表示部としています。
現在ではオシロスコープというのが一般的ですが、当時は違ったようです。
型式は同じなのですが、年代によってフロントパネルの構成、表記が違っているようです。

CO-50_4a.jpg
本機はポータブル型を謳っています。
当時の電気屋さんがラジオ、TVの修理に持ち歩いたのではないかと想像しています。
SWEEPに『TV-H』(TV垂平周波数)の設定があります。

可搬用にとケースに収められています。
CO-50_2a.jpg

CO-50_5a.jpg
動作チェックしてみました。
今でもしっかりと波形を表示しています。

当時はオシロスコープも自作されることが多く、本機もキット販売された商品です。
元箱です。
CO-50_3a.jpg

2008年11月23日

春日無線(TRIO) 9R-59 受信機 詳細

当時ベストセラーとなった9R-59Dシリーズの最初の形式『9R-59』です。
構成は9球シングルスーパーで、受信バンドは、
1. 0.55-1.6Mc帯(AMバンド) 2. 1.6-4.8Mc 3. 4.8-14.5Mc 4. 10.5-30Mc の4バンドです。

フロントパネルは、
9R-59_r1.jpg

内部の様子です。
9R-59_r2.jpg

9R-59_r3.jpg

底面にはコイルパックの調整用穴が開いています。
9R-59_r4.jpg
相当長い期間通電していなかったので、受信チェックを行ってみました。
まず電源ON!
Sメータと周波数表示パネルの照明が点灯。
そしてヒーターが暖まるとスピーカー(外付け)からノイズが。
AM用のループアンテナをつけて受信してみると、夕方であったこともあるのか電離層反射で韓国、中国と思われる放送が日本の放送に加えて受信できました。

短波帯は、10MHz近辺で中国と思われる放送を受信できました。
50年は経っているのではないかと思われる真空管受信機が、今でも動くというのに感激しました。

ただ、Q-Mulch等の操作は良くわかりませんでした。動作不良かもしれません。
また受信周波数もずれているようで、再調整が必要です。
決して現在の受信機と比べると性能はまったく及びませんが、それでも何とか受信したい!!という欲求にかられてしまうアイテムです。
中学生時代を思い出してしまいました。

9R‐59とTX‐88A物語―わが青春の高一中二+807シングル (Radio Classics Books)

2008年11月21日

TRIO JR-500S 通信型受信機 回路図

JR-500Sの回路図です。
RF:6BZ6 MIX&Lo:6BL8 発振には水晶(固定)を使用しています。
IF二段:6BA6x2 IFTはメカニカルフィルタにグレードアップです。
等、これまでの受信機からかなり贅沢になっています。
VFOにはトランジスタを採用しています。
JR-500Sa.jpg

JR-500S_sch_a.pdf