2009年7月27日

TRIO JR-60 レストア依頼 その5

キャリブレーション用のクリスタルが装着されていませんでしたが、本日オーナーの佐藤様より水晶片が送られてきました。
オリジナルの水晶片は、FT-243なのですが手持ちがないとのことで、HC-6Uのタイプを送っていただきました。
FT-243とHC-6Uはピンのピッチは同じなのですが、ピンの太さが異なります。
Xtal1_600.jpg Xtal2_600.jpg

ピンの太さが足りないので、リード線を巻いて半田付けしました。

Calユニットに装着して、原振とその高調波を確認できました。


装着が不安定です。何かで固定が必要ですね。

水晶振動子

2009年7月26日

TRIO JR-60 レストア依頼 その4


PCベースのオシロスコープ

今回は不良部品の交換です。
依頼主からの情報では、AVC動作の不良、Sメータの動作がおかしい。
これはAVCの時定数を決定しているコンデンサの不良がほとんどです。
0.05μFのコンデンサなのですが、交換でOKになりました。
外したコンデンサの容量をチェックしました。
JR-60_Cap_chk_600.jpg
いつもと同じ症状です。

その他同類のコンデンサをすべて交換しました。
すべてNGでした。
交換したコンデンサ類です。
JR-60_CHG_Parts_600.jpg

交換後、AF出力の歪も収まり、良好なAF出力が得られました。
あとは周波数トラッキング、感度調整ですね。

2009年7月25日

TRIO JR-60 レストア依頼 その3

各部の電圧チェックが終わって、そこそこ性能が得られてそうなので、IF(455kHz)の調整を行いました。
MIXER段の6BE6のグリッド(7番ピン)に搬送波周波数455kHz、変調周波数1kHz、変調度80%の信号を印加して、三段構成のIFTを調整しました。
信号源はHantekのDDS-3X25を用いました。
任意の周波数で、AM/FM変調がかけられるので非常に便利です。
出力信号確認は、外部スピーカーと、AM検波段(6AL5)の入力(2番ピン)での455kHz波形と、検波出力(Recording出力)をオシロで確認しました。
JR-60_IF_Tune_600.jpg
波形観測用のオシロスコープは、HantekのPCベースオシロ、DSO-5200を用いました。
455kHz波形と同時に、FFT演算を行ったスペクトラムを表示できますので、スペアナを使った時のように、容易に最大感度に調整ができます。
FFT455.jpg

IFトランスの調整は経年変化?のためか、ずれていました。
セラミックドライバを用い、IF帯の調整を完了です。
IF帯の調整は終わったのですが、AF出力のひずみが大きい。
また、AVCの動作、Sメータの動作がおかしいので、コンデンサ類の部品交換が必要のようです。
部品交換後、最終調整となる予定です。
ここまででも結構調子よく受信するようになりました。
追って続きを報告いたします。

PCベースのオシロスコープ

2009年7月24日

TRIO JR-60 レストア依頼 その2

今日も比較的早く自宅に帰れたので、JR-60のチェックを行いました。
内部の清掃と、真空管のチェックを真空管テスター、TE-15で行いました。
低周波アンプの6AQ5が若干エミ減していたので交換しました。

その後各部電圧のチェックを行いました。
JR-60_Voltage_check_600.jpg

JR-60_Voltage_check_math_600.jpg
おおむね良好の電圧値を示していたのですが、局発、BFOの安定化されているはずの電圧が妙に高いのです。
この電圧は、定電圧放電管0A2(VR-150MT)にて安定化されますが....180V近い電圧が供給されていました。
配線をチェックすると、0A2のカソード側が配線されておりませんでした。
この球はオプション設定だったのでしょうか?
カソード側を配線して放電電圧をチェックいたしました。
JR-60_Voltage_check_0A2_600.jpg
安定した150Vが供給されるようになりました。

オークション出品中の通信型受信機

2009年7月23日

TRIO JR-60 レストア依頼 その1


オークション出品中の通信型受信機

本日、仕事が早く終わったので、JR-60をチェックしました。
とは言っても、外観チェックです。
いつもなのですが、気持ちを入れるため、外観の清掃から入ります。(笑
つまみ類が汚れていたので、その清掃を。
そして内部を空けてみました。

JR-60_Sato_Inside1_600.jpg
とてもきれいな状態です。 が、6mのコンバータが無い!!
また、CAL用の水晶片がささっておりませんでした。
球はすべてきれいなので、依頼者が事前に清掃されたのかも知れません。

次にシャーシ内部の観察です。
JR-60_Sato_Bottom1_600.jpg
こちらもすっきりとして、きれいな状態です。
改造の様子も無く、オリジナルの感じです。

今週末にでもレストアします。

2009年7月20日

TRIO JR-60 レストア依頼

いろいろ訳があるのですが、本ブログをご覧いただいた方からのレストア依頼がありました。
当ブログでは個人的な興味からの運営(アマチュア業務?)ですので、基本的にはレストアは受け付けません。
が、しかし今回の依頼(北海道の佐藤OM)に関しては、お手伝いをする運びとなりました。

機種はJR-60です。
Sato_JR-60.jpg
私の愛機と並べて見ました。
依頼品は上の機です。

オークション出品中の通信型受信機

TRIO TX-88A 外箱

過去の機器はある程度見ることはできるのですが、当時の外箱となると滅多に見ることができません。

今回、TX-88Aの外箱が手元に来ましたので、紹介します。
TRIOブランドの、オールバンド送信機(AM/CW)です。
TX-88A_Box.jpg

オークション出品中の通信型受信機
9R‐59とTX‐88A物語―わが青春の高一中二+807シングル (Radio Classics Books)

春日無線(TRIO)、9R-4J 通信型受信機 レストア2

9R-4Jのレストア第二段です。
前回、AFトランスとコンデンサ類の交換を行って、全バンド受信できるようになったので、周波数、感度調整を行いました。

調整の前に、真空管のチェックを真空管チェッカー、TE-15で行いました。
すべての球がOKでした。
オリジナルの6BD6はすべて(三本)High-gm管の6BA6に交換されていました。
gmが約二倍の球です。

再調整の様子です。
9R-4J_Restore_600.jpg
調整にDDSオシレータを使用しました。
DDSはキットでいくつか販売されていますが、このDDSユニットはPCをコントローラとして、振幅、周波数の調節はもとより、AM/FM変調もかける事ができ、受信機の調整に重宝します。

DDS-3X25.jpg9R-4J_DDS_Window.jpg

このDDSもオークションで手に入れました。
信号発生器
中国のHantek社製のDDS-3X25という機種で、レストアに重宝しています。
周波数、感度ともにずれており、再調整で各バンド良好に受信できるようになりました。
ハイバンドはやはり感度が落ちるのですが、しょうがないですね。

レストアの終了した本機の内部の様子です。
9R-4J_Restore_Inside_600.jpg
銘板写真の追加です。
9R-4J_meiban.jpg

2009年7月19日

春日無線(TRIO)、9R-4J 通信型受信機 レストア1

9R-4Jのレストアを開始しました。
初期症状として、AF出力が出ない!

チェックすると、
1.AF増幅管、6AR5のプレート電圧が零に近い。
2.チュ-ニングダイアルを廻すと、Sメータが動く。

RF,IFは何らかの動作をしているようですが、AF段が死んでいる。
調べていくと、AFトランスが断線していて、6AR5にプレート電圧を供給していませんでした。
9R-4J_AF_Trans1_600.jpg
前オーナーが取り付けたトランスですが....
まともに動いていたとは思えません。
というのも、スピーカー出力側の端子を増設しているのですが、ターミナルの絶縁処理を間違っており、出力がすべてシャーシに落ちていました。
電源トランスの一次側を見ると、117Vに接続されていましたので、USAもしくはカナダの人が前オーナーかと思います。

AFトランスはノグチトランスにネットで注文しました。
最近では入手が容易でないトランスを扱っており、助かりました。
すぐにトランスが届き、改修作業再開です。
9R-4J_AF_Trans3_600.jpg
AFトランスの交換を行って、受信音を確認できたのですが、古い受信機特有の症状が出て....コンデンサの交換を行いました。
AVC、Sメータの動作も正常になりました。
AM帯から30Mcまでしっかりと受信できました。
次回は再調整をしてレストア完了の予定です。

アウトプットトランス