2009年3月29日

TRIO 9R-59DS 受信機 詳細

スタンダードな受信機と知られている、9R-59DSです。
受信帯域は、550kHz~30MHzまでをフルカバーしており、ハムバンドはバンドスプレッド対応です。

IFにはメカニカルフィルターが採用されており、選択度の向上がされています。

受信周波数範囲
    550-1600kHz
    1.6-4.8MHz
    4.8-14.5MHz
    10.5-30MHz

追加できるアクセサリーとして、
 ・低電圧放電管の追加(0A2/VR-150MT)
   VFOの安定化ができます。
 ・キャリブレーション回路(較正回路)の追加
   FT-243水晶片をを装着することで、周波数較正ができます。
   本機は装着されておらず、ON/OFF配線が削除されています。
   RF Gainボリュームを右に回しきるとONになる構成です。

フロントパネルの様子です。
9R-59DSFront.jpg
9R-59D以降、周波数読み取りがダイアル式になりました。
ハムバンド用には良いのかもしれませんが、短波放送受信には以前の直線式(?)のほうが使いやすいです。

内部の様子です。
9R-59DSInside.jpg
右奥に定電圧放電管、通称スタビロが装着されています。

そしてシャーシ内部の様子です。
9R-59DSBottom.jpg
プリント配線板(PCB)が採用されているので、以前の受信機に比べすっきりした配線になっています。

状態も良く、手を入れることなく各バンド良好に受信できました。

オークション出品中の通信型受信機

2009年3月27日

TRIO JR-60 リペア 最終

JR-60のレストアをやってきましたが、今回で最終回にします。
最初はうんともすんとも言わなかった受信機でしたが、受信出力が出るようになりました。
AM帯とHF帯は受信できるようになりました。

周波数トラッキングも終わり、今回はBFOの周波数調整を行いました。

Repair_BFO.jpg
上がSSGから入れた455kHzの信号で、下が本機が発振しているBFOの信号です。
ゼロビートになっています。

リペアを終えた(終了した!?)状態です。
フロントです。
Repair_Front.jpg
周波数表示パネルのシルク印刷がちょっとはがれかかっていますが、実用上問題ありません。

リア、内部状態です。
Repair_Rear.jpg
AM,HF帯のM型コネクタは装着されていません。

そしてシャーシ内の様子です。
Repair_Bottom.jpg

整備終了ですが、気になった点を.... 1. 50Mc帯は未確認
2. AF出力が小さめで、歪っぽい。歪はRFゲインを絞ると改善されるので、RF系に問題か?
3. ANL、Cal(7.050MHz)、Q-Multiは動作している。

面白い受信機ですね。
明日、持ち主に返します。
おそらくAuctionに出品されると思います。

オークション出品中の通信型受信機

2009年3月18日

TRIO JR-500S 通信型受信機 フロントパネル

以前、内部詳細として紹介していましたが.....見返してみるとフロントパネルがありませんでした(笑
JR-500Sb.jpg

ハムバンド専用となっていますが、それなりにSSBを意識した設計になっています。
こいつも若干調子が悪いので、レストアしてみようと考えています。

2009年3月15日

TRIO JR-60 リペア その4

JR-60のリペアの最終回です。
ふと疑問に思ったのですが、repair と restoreの違いは何なんでしょうか?
この機は電源を入れてヒーターの点灯はするのですが、AF出力が無いので、性能だし以前の問題でrepairとしていました。
でも、辞書を調べてもこの二つの単語の違いがわかりません。

前回のリペアその3でAF出力が出るようになったので、ここからがレストアなのか??
まあ、どうでも良いのですが.....

低周波段が終わったので、過去に紹介した一号機でレストアしたAGC(AVC)部のコンデンサをチェックしました。
AVC__cap.jpg
やはり不良になっていました。
新しい部品に交換です。
AVC__cap2.jpg
AGC動作はOKなのですが、どうも満足いく性能を出していない.... RF部、Local発振部、Mixer部、IF部と各部電圧チェックをするのですが問題はありません。
JR-60のキット組み立て説明書をもとに、手持ちのオシロ、信号発生器で調整を始めました。
最初は各バンドのローカル発振周波数の調整(トラッキング調整)です。
これが意外と曲者で.....苦労しました。
キット組み立て説明書では、信号発生器をRFの周波数として設定し、各バンドのローカル周波数を調整するのですが、この方法ですとイメージ周波数に調整してしまうという恐れが....
かく言う私もこの恐れにはまって、苦労しました。
特にハイバンドのbandDでトラッキングが取れない!!という事態に。
これには悩みました。
ここで直接ローカル発振周波数をチェックしたい!という思いのもと方法を探ったのですが、周波数カウンターを持っていないということに気づき、オシロでローカル信号の波形観測で合わせようと....ここでオシロスコープのカウンター機能があることを思い出し....はははです。
この機能を使って、ローカル周波数(トラッキング調整)をしたらすんなりと!!
いくつかのバンドでイメージ周波数に合わせていました。
かくバンド共に気持ちよくトラッキングが取れました。

これで各バンドのANT、RFのコイルキット調整ならびにIFのBPF周波数調整を行いました。
すべてまったく調整が取れていませんでした。
これでは満足に受信できません。
調整後、バンドA-Dまで受信をできるように....
バンドEの50Mc帯があるのですが、興味が無いのでここまでで終了!!

マーカー発振(7.050Mc)とBFOの確認をいたしまして、今回のRepairを終了とします。
受信帯域が狭いせいなのか、音質が若干悪いのが気になりますが、AM帯ではRF GAINを絞らなくてはならないほどの感度を得ることができました。

今回交換した部品です。
Restore_parts.jpg

2009年3月 1日

TRIO JR-60 リペア その3

今回は、発振関係のチェックを行いました。
Local発振器とBFOです。

周辺回路です。
OSC_sch.jpg

まずはLocal発振の確認から。
Local発振は、バンドことに周波数帯が異なります。
AM帯(0.55-1.6MHz)とSW1(1.6-4.8MHz)帯のLocal 発振は確認できたのですが、SW2(4.8-14.5MHz)の発振をしていませんでした。(50MHz帯も共通)
調べた結果、バンドSWの接点接触不良でした。
Local_SW.jpg

接点不良を直して、発振の確認をしました。
こちらがAM帯のLocal 波形です。
Local_AM.jpg

そしてこちらがSW2帯のLocal 発振波形です。
Local_10MHz.jpg
AM帯に比べて振幅が半分以下ですが、発振するようになりました。

このレベル差がハイバンドの感度低下の一因なのかも知れません。

そして次がBFO部です。
波形を確認したところ、SSB/CWモードで綺麗に455kHzの発振をしていました。
BFO_OSC.jpg

本機のレストアは、まだまだ続きそうです。